私の告白に、雅貴の顔は青ざめた。 「見たって…」 動揺して、その後が続かないみたい。 まさか、本気で誤魔化すつもりだったわけ? 「キスだけじゃない。会話も聞いた。雅貴、麻生さんと恋人同士だったんだよね?それも、結婚したいくらいに」 そう言うと、雅貴は黙り込んだ。 「どうして隠すの?話してくれたっていいじゃない!それとも、話せないくらいやましい事があるの?」 すると、雅貴は力無くため息をついた。 「ごめん…。いつから気付いてたんだ?優花との仲を怪しいって、前から思ってたんだろ?」