やり直そうと言った…?

それくらい、雅貴は麻生さんを好きだったって事?

そんな…。

「萌を使ってなんかないよ。優花こそ、人聞きの悪い事を言うなよ」

「そう?私にはそう思えないけどな」

麻生さんはそう言うと、背伸びをして雅貴にキスをした。

それはあまりに突然で、見ているこちらでさえも、一瞬何が起こったか分からないくらい…。

「やめろよ、優花」

戸惑いを見せる雅貴は、麻生さんを押しのけた。

だけど、麻生さんは笑顔を浮かべている。

「思い出してくれた?あの頃のキス」