嬉しそうに笑顔を向ける川上くんに、今夜きちんと話そうと決めた。

もちろん、雅貴との仲は話せない。

だけど、川上くんの気持ちには応えられないと、きちんと話さなきゃ。

だって私は、やっぱり雅貴が好きだから。

子供の頃から、ずっと一緒にいたんだから。

雅貴ともちゃんと話をして、心のわだかまりを取って、今までの私たちに戻らないと…。

「じゃあ、萌ちゃん。仕事が終わったら、そのまま行こう」

「うん」

大丈夫。

きっと、元通りになるよ。