「何?これ」

「立食パーティー。いろんな業界や業種の人が集まる、社会人向けのパーティーだよ」

「パーティー!?」

目を見開いて驚くと、川上くんは笑った。

「そんなに仰々しいものじゃないよ。ドレスコードは、スーツまたはオフィスカジュアルだから」

「あ、そうなの。パーティーなんて言うから、びっくりしちゃった」

それにしても、そんなチケットを、何で川上くんが持っているんだろう。

チケットをまじまじ見ていると、

「萌ちゃん、一緒に行かない?今夜なんだけど、空いてる?」

と誘われたのだった。