ガラスの靴をもう一度



と言っても、中学生の私が持っているお金なんてしれている。

「電車で行くしかないか…」

財布の中を見て、思わずため息。

あ~あ、早く大人になりたいな。

雅にぃに釣り合う様な大人の女性に…。

とにかく、空港行きの電車に乗らなくちゃ。

ちょうどよく入ってきた電車に飛び乗ると、緊張する胸を抑えてドアの近くに立つ。

雅にぃ、早く会いたいな。

どんな感じになってるんだろ。

最後に会った雅にぃは、まだ18歳だったんだもんね。