ガラスの靴をもう一度



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「で?行くわけ?」

家へ戻ってから、雅貴に川上くんからの誘いを報告してみたものの…。

やっぱり、あからさまに不機嫌になってる。

「だって、断れないじゃん」

「断ればいいだろ?」

雅貴は、いつになくイライラしているみたい。

もしかすると、仕事でのトラブルが、解決出来ていないのかも。

「どうやって断るの?みんなには、私は彼氏がいない事になってるの。理由がないじゃない」

「だったら、予定があるとか、適当に言えばいいだろ?」

「そんな事したって、日を改めて誘われるだけだって」