車を走らせる雅貴の顔色は、あまり良くない。 よほど疲れているんだわ。 どうして、私に頼ってくれないんだろう…。 疲れた時くらい、疲れたって言って欲しいのに。 頼りにならないのかな。 麻生さんには、助かったって言っていたのに…。 なんて、つまらないヤキモチよね。 私に出来る事は、せめて私だけはいつも通りでいる事なのかも…。 「何か、あった…?麻生さんからは、トラブルがあったって聞いたけど」