ガラスの靴をもう一度



----14歳。

「ねえ、お父さん!この格好変じゃない?」

「変かどうかなんて、父さんには分からないよ」

「もう~!!」

今日は、6年ぶりに雅にぃが帰って来る日。

6年前に別れて以来、手紙のやり取りは2回だけ。

雅にぃから連絡はないし、私からも出来ないまま、時間ばかりが過ぎっていった。

忘れられちゃった。

そう思って雅にぃを忘れる覚悟をしていた時に、“帰国します。萌に会えるのを楽しみにしてるよ”

そうハガキが来たのだった。