いつも以上にきしむベッドの音に、自然と声も大きくなる。 「萌…、好きだよ」 雅貴の言葉にも応えられないくらい、余裕はなくなってる。 その気持ち、信じていいんだよね。 麻生さんの事は、もう少し様子を見てみよう。 もしかすると、雅貴から何か話してくれるかもしれないし。 「雅貴、もっと…」 「ん…、いいよ」 もう、麻生さんの夢は見ないで。 寝ても覚めても、私だけを見ていて…。 仕事でもプライベートでも…。 絶対に、私だけを。