「仕方ない?萌は、誰かに言い寄られても、仕方ないで済ませるのか?」

何よ、雅貴のバカ!

自分の事は棚に上げて言うの?

完全に頭にきた私は、気が付いていたら雅貴を怒鳴っていた。

「じゃあ、どうしろというのよ!私たちの関係は秘密なのよ?それともバラせとでも言うつもり?」

すると、雅貴もさらに怒鳴ってきたのだった。

「それは萌にも責任があるだろ?同じ会社に入ってきてるんだ。全然違う会社なら、話す事だって出来たんだぞ?」

こんな風に怒鳴られたのは初めてだ…。

「ああ、そう。私が雅貴の会社に入ったのは、迷惑だったって事ね…」