ガラスの靴をもう一度



「え?あ、あれは、川上くんが強引に…」

「強引に?でも抵抗するくらい出来るだろ?」

何で、立場が逆転しちゃうのよ。

雅貴は、追い詰める様にさらに続けた。

「俺がたまたま見た日、調子良くアタックされてたじゃないか」

やっぱり、聞かれていたんだ。

出張に行っちゃって、何となく無くなった気でいたけど、覚えてたのね。

「あれも、突然言われたんだもん。仕方ないじゃない」

麻生さんの話がはぐらかせてるのか、それとも本当に怒ってるのか…。

私には、いまいち分からない。