二人の私が心の中で葛藤する。

そんな時、ふいにさっきの電話の笑い声を思い出した。

私は、全然笑える状況じゃないのに。

雅貴は、楽しいの…?

小さな復讐心で、私はパソコンを立ち上げてしまった。

雅貴はパスワードを設定しているけれど、それが私の誕生日だって知ってる。

ロックは簡単に解け、メールボックスが開いたのだった。

そこには、あって欲しくはないメールがあったのだった。

“優花”

麻生さんの名前が登録され、ここ1週間ほどから毎日やり取りされていたのだった。