「マズイって、また雅貴が怒るからですか?」 夜風に当たっていると、だんだん気分も良くなってきた。 「そうだな。あいつも、子供ぽいところがあるから。それより、そっちは大丈夫?萌ちゃん」 ゆっくりと首を横に振ると、崇史さんはため息をついた。 「やっぱり、麻生の事だよな」 「崇史さんは、知ってるんですか?麻生さんの事…」 崇史さんも、雅貴の留学時代からの友達だもの。 知ってる可能性は大きい。