え? 昔から…? それって、他の人との事を言ってるのよね? だいたい、私たちはケンカらしいケンカなんて、今まで全然ない。 年が離れているせいで、いつも雅貴がワガママを受け入れてくれてるから。 恋愛に不器用だと、思われる様な付き合いではないはず…。 そういえば、アメリカ留学時代を知っている、唯一の人なのよね。 崇史さんは…。 理由のない不安から、何か聞いてみようかと思った時、 突然、秘書室のドアが開いたのだった。 「あっ、花ちゃん!?」 「原田さん!?何でここへ?」