ガラスの靴をもう一度



いいかな…?

ドアをノックしてもいいよね?

雅にぃの部屋の前で、立ちっぱなしの私。

それにしても、いつ来ても雅にぃの家は大きい。

2階の部屋だけでも、6部屋もあるんだから。

こんなに誰が使うんだろ。

そんな中で、雅にぃの部屋は廊下の一番奥にあって、しょっちゅう出入りしている。

だけど、今日は入り辛いな。

どうしよう…、どうしよう。

部屋の前を行ったり来たりするうちに、部屋のドアが開いた。

「萌、用があるなら声かけろよ」