しばらくすると木の葉たちが揺れ始めた。 誰かくる、そう思った。 「あー森じい!」 白髪のおじいちゃん。通称森じい。 森に住んでいるから森じい。 私と柳翔が摘んできた果物を森じいに見てもらわないと街に出荷できない。 森じいは森のことはなんでも知ってる。