近くに池もあるからここは休憩スポットに最適。

木の下に着くと柳翔は倒れこんでしまった。

「柳翔はあたしの家みたいに貧乏じゃないんだから働かなくていいんだよ?村長の息子なんだから、村で1番えらいんだから」

そう、柳翔は村で1番えらいんだから村長の息子。働く必要なんてない。

「星彩は僕が嫌い?」

「なに言ってんの?そんなことないよ」

柳翔はにっこり笑った。

私には弟たちや妹たちがいるから柳翔のことも弟のように思ってしまう。

柳翔は末っ子だから甘えん坊だし、頼りないし、何ていうか世話が焼ける。

それに女の子みたいに綺麗な顔をしている。

柳翔を守りたい。
柳翔は私がいなきゃダメなんだって昔から思っていた。