「沙世ちゃーん?」

黒服がうるさい。
聞こえてるのに何回も名前を呼んでくる

「沙世ちゃーんお客さんだよー?」
そう言って部屋に入ってきた
私の血だらけの腕を見て「あぁ…」と呆れ顔で
硬い簡要ベッドの上にバスタオルをひいてる
バスタオルを準備し終わった後沢山のティッシュを
腕に巻きつけて止血してくれた

「ねぇ、タバコ吸う時間ある?」
「うーん、早めにしてね?」

そう言って部屋から出て行った