「つまりは俺のことを心配してるわけ?」


その黒い顔に冷や汗がでた。


「お前に俺を心配する権利はないぞ。」

「ご、ごめんなさい、、、」


すると、いつも通り正座していた私の近くへ歩いてきた。



「お前はさぁ」


近くへ来てしゃがんだと思いきや前髪をわしっと捕まれた。


「なっ」

「自分に自信無さすぎ。」



そう言われると、
当たってしまうのでドキッときた。


私は自分に全くといっていいほど自信がない。




「周りに暗いだのオタクだの言われて、どうせ自信なくなって今みたいになったんだろ」


捕まれた前髪を引っ張られる。はげる。


「眼鏡とか外して前髪も切れば以外とー、、、」

「なっなんですか?はげます、はげますって」




私が暴れていると少し鷹祢は赤面して、前髪を離したかと思えば頬をわし掴みにされた


「なぬっ」

「なんでもねーよボケくそ雌豚」


相変わらず口が達者ですね


「確かに鷹祢くんの言う通りです。でも鷹祢くんにはきっとわからないこともあるんです」

「潰すぞ。俺だって同じだ。とにかく、俺が勝手にやってるだけだ」



そういえば、そうだ。

というかいま思えば最初初めて暴君を発揮したころ、蘭堂一家?とかなんとか言ってたし

なんにも私は知らないんだなぁ




「わかったか、はげ卵。」


離された頬が少しヒリヒリしたが、


気のせいかもしれないけど鷹祢くんなりに私をかばってくれたのかも知れない。

けど気のせいだと思う、、、