「そういえば今日弁当持ってきてなかったわ」



なんですとー!?



「私が行ったのは無意味だったんだ、、、」

しょぼんとしていると、暴君は腹減った死ぬ死ぬ、と訴え出す


「俺がこれ以上スリムになったらどうしてくれるんだ」

「そうなったらガリガリくんってよんであげますよ」

「黙れ肉。」


肉に関しては否定できないぞ


「購買のパンはもうラグビー部や柔道部に持っていかれてるだろうし、、、」

「ごつい運動部潰そ」

「それは可哀想、、、」


流石にこのうるさい暴君もしょうがないとあきらめたのか、黙って隠れていた机まで行った。



すると、私のたまごやきだけ残してあったお弁当を見て
たまごやきを手でつまんでパクッと食べた



「えっ、、、!?な、なにしとるはるんででですか!?」


一瞬暴君の目が開いた気がしたが、

暴君は変わらぬ表情でこっちを見た



「まずい」



「うっ」


確かにこの人が私のたまごやきを美味しいだなんて言ってくれる訳もないか


「特訓してこい」


私の近くまできて、ビシッと指を指す

「毎日俺が採点してやる、このくそアマ」



そういって少しにやっとして部屋を出ていった。