『まるで、猫みたい』



私に、そう言ったのは誰だったか。


————嘘。


忘れるはずがない。
私が、『彼』を忘れるはずがないの。


何度だって、夢で会っては泣いて、
夢から醒めていない君を想っては泣いた。


今ではもう、あまりそういうことは
ないけれど———…。