「こ、これって…」
電話番号…!!?
「え、えぇえええ!?うそ!?やった!!!!!」
嬉しさのあまりピョンピョンと子供みたいに飛び跳ねてしまう。
「か、かけてみてもいいのかな…?」
携帯とその紙を持つ手が震える。
…落ち着け…落ち着け私…
大丈夫。大丈夫ーー。ふぅーーーー。
「よしっ…」
震える指を必死で落ち着かせながらゆっくりと携帯に番号を打ち込んだ。
「はぁ…!!」
これが南の…電話番号!!!!
どうしよう、あと一個ボタン押すだけでかかっちゃうよね…かかっちゃうよね!!?
「沙奈ー!!お風呂入ったら!」
「うわっ!!!」
ピッ
「はぁああああ!おねえちゃぁああん!」
「なによ」
驚いた拍子に押してしまった携帯からコール音が聞こえてくる
「かかっちゃった!!かかっちゃったよぉ!!!」
「はぁ???意味わかんないこと言ってないで、早く入ってよ」
バタン、とドアが乱暴に閉められると
コール音が鳴り止み、男の人の声が聞こえた。
『もしもし?』
「は!!」
『ん?だれ?…あ。』
み、南の声だ…!!!
