『みんなで海ー!!南先生最高!!』
『海ぶどううまーー!南めっちゃ面白いww』
『南がみんなに奢ってくれたよ〜♡』
「う〜ら〜や〜ま〜しぃいいいいいい!!」
「気持ちはとてもわかるよ、沙奈…(真川先生も引率)」
ツイッターに投稿された先輩たちの写真やツイートを指をくわえて見るしかできないなんて……!!!!!
「やぁだぁよーーーー、私も南に会いたい、会いたいよぉおおお」
「よしよし。1週間の我慢だよ」
南が沖縄に旅立って早二日。
いないって分かってただけで、あんなにキラキラしてた毎日がとてもつまらなくなってしまった。
「ただいまー」
家に帰り、晩御飯を食べ終えると部屋着に着替えてゴロンと横になる。
南は今なにしてるのかなぁ。
ご飯食べてるかな。それともみんなでおしゃべり?
沖縄の美人なバスガイドさんといい感じになってたりして…
「あぁああーーーダメだ!もう無理ー!」
ムシャクシャして携帯をポンと投げた。
「カシャン」
「ん?」
ふと携帯を投げた方を見ると、カバーが反動で外れていた。
「あ…」
『これはいざという時のお守りみたいなもんや。開けるなよ…』
そういえば南がケースに…
ケースの横に落ちている折りたたまれた小さな紙。
「……開けても…いいかな」
ドキドキと自分の鼓動が聞こえる。
そっと中に入っていた紙を広げると
【090-×××-×××】
南の不器用な文字で、数字がたくさん並んでいた。
