好きだ。


ひとしきり二人で笑った後、別れ道のホームの階段が来た。





「んな、ありがとな送ってくれて。」





ゴホゴホと数回咳をしたあと、あっさり去ろうとする南。



でも私は、なかなか階段を登れずにいた。




「…ん?どうした?」


「…あ、あしがいたくて…」


「は?」


「いや、腹痛が…」


「さっきまでピンピンしてたやないか」




むす〜っと南のほうを睨むと、南は「なんや?」と首をかしげた。




「塾行く!!!」


「はぁ?なんやいきなり」


「行くの!!受験はすぐ目の前だからね!!」


「いや、割と先やで嬢ちゃん」



自分の家とは真反対の方向のホームに向かい、電車に乗った。



「はぁ…しんど」



電車に乗るや否や、しんどそうに目を瞑る南。



「起こしてあげるから寝てなよ。何駅目?』


「ろく…」






それだけ言うと南は眠りに落ちてしまった。




私の肩に…





「/////////」




これは…嬉しい…!!!!