後夜祭の事件から一週間。


夏休みも無事終わり、新たに二学期が始まった今日。









南と福原のこと、まっっったく見れない!!!!!







なんなのよ〜南は南で寝ぼけながらかなり大胆なことするし、福原なんてわたしの…










ふぁ、ふぁーすときっすを…








「だぁぁぁぁぁーーーー!!!」



「なに、どしたの?」



「か、佳菜子!!!久しぶり!!!」





あれから佳菜子に花火のときの話は電話で教えてもらったんだけど…






自分のことは言う気になれず…




でも、もうさすがに悩みすぎて1人では抱えきれなくなっていた。








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「え!!!???福原に告られた!????」


「しっ!!!!!…ガチなのよそれがぁ…」







始業式の後、中庭で報告会を行った私たち。



まずは福原の件を佳菜子に伝えた。






「いやなんていうか祝福すべきなのかどうなのか…」


「ぜんっぜん嬉しくない!!!



…だって、”ファーストキス”とられちゃったんだよ!?」







もう!私はファーストキスは大好きな人に捧げるんだって小さい時から思ってたのに!





「確かにそれはつらいねぇ…でもまさか福原が沙奈のこと好きだったなんてね。


思わぬ邪魔者が入りましたなぁ。」







邪魔者……あ!!!!





「そう!!!しかも福原知ってたの!私が南と花火見るって!それで行くなとか言われてさぁ〜!?


…まぁ、遅刻したおかげでいいことあったんだけどね(ボソッ」



「そうなの?福原に見られたりしたの?誘ってるとこ」


「いやぁ…どうだろ。私が好きなのも佳菜子にしか言ってないし…ないと思うんだけどなぁ」


「…あの、ごめん。多分みんな好きなの知ってると思う…」








…え?笑