好きだ。

もう少しだけ…





祈るように目を閉じると、一筋の涙がこぼれた。












「泣くな」














真川は私の手を取り向き合わせた。






両手から伝わる、真川の体温が愛おしくて、どれだけ好きになったかがわかる。













「もうちょっと待っててくれ。」












その言葉に真川の顔を見上げると







とても真剣な顔で私を見ていた。












「…いつまで？」







「まだ分かんないけど…必ず伝えるから。それまで待ってろ。」












そう、まっすぐに私を見て言うと





真川は「ごめんな」、って頭を撫でてくれた。













「…わかった。待ってるね。」