午後7時。
真川先生と花火を見る約束をした私は、先生の待つ体育館のテラスへと走った。
「真川先生!!」
テラスの柵に寄りかかり、私を見た真川先生は月明かりに照らされてすごく綺麗だった。
「花火、楽しみですね!」
「うん。ここだと結構よく見えると思う。ここは体育教師しか鍵を持ってないから、特別だぞ?」
特別…
その言葉がとても嬉しくて、私のテンションは一気に上がった。
「…真川先生と花火見れるなんて…私、幸せ!!」
そう先生に言うと、先生は少し困ったように笑った。
私ったら…先生困らせちゃダメだよね。
「冗談ですよ!そんな顔しないでください笑」
ポンと先生の肩を叩いても、先生は笑わなかった。
「…なに?」
思わず漏れた気持ち。なんでそんな顔するの…
すると真川先生は顔をあげて私を見た。
「沢田…俺のこと好きか?」
頭が真っ白になった。
まさかそんなこと聞かれるなんて思ってなかったから。
「…好きって言ったらどうしますか?」
自分でもわかってる。どうするかなんて。
「俺は…」
ヒューーーーー……バーン!!!!!
先生の言葉を遮るように花火があがった。
「花火…」
花火を見上げた途端、目の奥が熱くなった。
私、これから振られちゃうんだ。
やっと始まった恋なんだよ?
神様、私に恋させてください。もう少しだけでいいから…
