「沙奈…沙奈…!」
「ん…?…佳菜子?」
「沙奈ぁ!!!」
「えっ?」
佳菜子の声で目を覚ますと佳菜子は私に抱きついてきた
「嬉しいよぉ〜!!真川先生、私と話してると楽しいし落ち着くって言ってくれた!!」
佳菜子、すごく嬉しそう…
「うそ!!よかったじゃん!!!脈ありじゃん!!」
「うん!!本当…幸せ。」
ぽろぽろと涙を流す佳菜子は、今までに見た事ないくらいに恋する女の子だった。
よっぽど真川が好きなんだなぁ…
「でも、あの真川ねぇ…真っ黒で背低いじゃん。もっとかっこいい人いっぱいいるよ?」
「何言ってんの!真川は、世界で一番なんだから!♪」
「えー!世界で一番は南だし!」
「ふん!絶対に真川ー!」
こんな言い合いをするのも、初めて。
恋なんて今までした事が無かったから
こんなに嬉しくてドキドキするものなんて思ってなかった。
恋をして、たくさんの気持ちを知って
佳菜子との距離も、より縮まった気がする。
目が合うだけで嬉しくて、声を聞くだけで愛しくて。
恋をしたら、毎日がキラキラして見えた。
