「青春だなぁ…」
つい、そんな言葉が漏れてしまう今日この頃。
夏休みに入ってから、南には一度も会ってない。
補講も、数学と理科だけ。
なんで英語は含まれないんだぁー!!って今すぐ抗議しに行きたいけど、そんなのできるはずもなく…今に至る。
元気なのかなぁ…
夏休みって、結構長い。
多分、そう感じるのは私が南に恋をしたからだ。
「恋って不思議。」
「何言ってんの?」
机に伏せてブツブツ言ってると、クラスメートの福原翔太(フクハラショウタ)が話しかけてきた。
「ん?なんだ、福原か。」
「なんだよお前。感じ悪いなぁ」
一瞬南のような気がした私は末期だ。
福原は同じクラスのサッカー部員だ。
顔も結構かっこいいし、性格も明るく優しいため、モテる。
うん、モテる。
「お前、恋してんの?」
「んー?さぁねぇ。」
「怪しいなぁー…」
本当は今すぐにでも、うん!南先生が好き♪とか言いたいけど…
さすがに、マズイ。
「別にいいでしょ。私に好きな人がいもうが、いなかろうが。あんたには関係ないんだから。」
「…そっか。確かにな」
「納得すんのかい。」
「……でも、まぁお前が、俺に彼氏になってって言うんなら…別に彼氏になってやってもいいけど?(笑)」
「誰が言うか、ばーか」
