「セバスチャン!そんな事ゆーなや。セバスチャンがゆーてくれへんだら 俺は、あの学校に入れへんだんやし…」



「もったいないお言葉です…」

少し ミラーから顔を隠すように かがんだ。


「坊…桐斗様、少しお伺いしたいのですが…」


チラッとミラー越しに俺をみる


「ん?」


「何故あの学校が宜しかったのかと…」

恐る恐るセバスチャンが俺をみる


「アハハハ!!あれな!くじや!」


「は?クジですか?」

クックック…

「そや(笑)クジで決めたんや。オヤジに小さな抵抗かな?」

「はぁ…」


「俺は、ずっとオヤジの後を継ぐ事しかなかった。でも最後に一回でええから、抵抗したかったんや。私立じゃなくて公立のフツーの学校にな。」