絹江おばあちゃんが倒れた時、最初に見つけて通報したのは、あたしのパパだった。

夜中に突然、大きな音がしたので、心配して様子を見に行って…

田舎なので玄関の鍵が開けっ放しで、不用心だけどそれが今回ばかりは幸いし…

屋敷に入ると、絹江おばあちゃんが階段の下に倒れていた。

離れて暮らしていた綿子さんの連絡先を探し出したのは、うちのママ。

それまで綿子さんがどこで何をしていたのかはわからない。

とにかく連絡を受けてすぐに駆けつけて、絹江おばあちゃんの看病をしつつ麻衣ちゃんの世話もしているのだから、悪い人ではないと思う。

反面、綿子さん自身の暮らしは? 仕事は?と考えてしまう。