年の瀬のヴァンパイア

綿子さんの足音が二階へ上がっていくのを確認して…

あたしは足音を殺して、慎重に廊下に進み出た。

「っ?」

つま先が何かにぶつかって、慌てて引っ込める。

そこには血まみれのコウモリが、苦しげに横たわっていた。