「本当に血だったの? 絵の具とかケチャップとかそういうやつで、綿子さんが麻衣ちゃんをからかっていただけなんじゃなぁい?」

「そんな! そんなわけない…です…」

麻衣ちゃんはうつむいてしまった。

「…伯母さまは…そんな人じゃない…です…」

機嫌を損ねてしまったようだ。