「東京の家では…こんなこと一度もなかった…こっちに来てからなの…」

「麻衣ちゃんって、前からしょっちゅう絹江おばあちゃんのところに泊まりにきてたみたいだけど…」

「こんなのは今回が初めて…前はこんなことなかった…」

「血がついてるのは掌だけなの? 本当にどこも怪我してないの?」

「手だけ…あたしはどこも何ともありません…でも、伯母さまが…」