歌い始める前よりも大きくなった拍手を聞きながら、亮は重く厚いドアを押し明けた。 夜に包まれた空を見上げる。 街のネオンが星を隠す。 そこにあるものを見るように、そっと目を閉じた。 乾いた風が、頬を撫でる。 秋の夜の空気をさらっていく。 二人の旅の終わりを、告げる。