親愛なる母へ




こんな痛みを知りたくなかったと思うこともある。

しかしそれは、後悔とは少し違う。

これは、成すべくして成されていると、未央子は思うのだ。

避けて通れない、そして必要な痛みだと。

たとえ今、その痛みから逃げられたとしても、向き合わなければならない時はやがて来る。

それならば、今この時から、それを受け入れようと、未央子は決めた。

全てを受け入れるまでにはおそらく長い時間がかかるだろうけれど、決して逃げまいと誓った。



その強さを得られたのは、他でもない、亮のおかげだ。