許すよりも、恨み続ける方が楽だったかもしれない。 憎しみはあまりに真っ直ぐで、感情の行き場が決まっている。 今まで外にだけ向いていた強い感情を、しかしこれからは、形を変えて自らに取り込んでいかなければならない。 鋭く尖ったそれは、未央子の内側を切り裂く。 素手でナイフを受け止めるように、未央子はそれに耐えなければならなかった。 そしてその痛みに耐えかねて、のたうちまわる。 悲鳴を吐き出し、涙を流す。 そんな日々は、今も尚続いている。 行き場のない思いを抱え続けるのは、あまりに苦しい。