親愛なる母へ




亮も未央子と同じように、未樹の幻影を追っていたのかもしれない。

あまりに突然訪れた未樹との別れを受け入れるために。

そのやり方は未央子にとってあまりにも残酷だったが、しかし未央子は、亮の弱さを受け入れたいと思った。

亮のおかげで、母親を探すことができた。

亮がいなければ、それをしようとすら思わなかっただろう。

そしていつまでも、母を恨み続けていた。