未央子。私は弱い。

未央子が幸せであることを願うのと裏腹に、身勝手なことを思ってしまう。

未央子に私のことを覚えていてほしいと、願ってしまう。

未央子。忘れないで。私の存在を、消さないで。


ねえ、未央子。

私にとっても最も価値のあることは、未央子の心の中で生きていること。

だから、どうか、私を覚えていて。


未央子。

未央子の成長を、一番近くで見ていたかった。

大きくなった未央子を抱きしめたかった。

未央子と、生きたかった。


未央子。私の宝物。

未央子を愛しています。

未央子が幸せであることを、祈っています。


この命が消えても、永遠に。


未樹