親愛なる母へ




宛てたのは、ただ一人。

綴られたのは、ただ、ひたすらの愛。



高校に入学した未央子

高校生活を楽しんでいる未央子

進路に迷っているだろう未央子

高校卒業をした未央子

大学に進んだ、あるいは仕事に就いた未央子

大人になった未央子

愛する未央子



白い紙の上には、娘の成長を思い浮かべながら綴られた愛が、あふれるほどに存在していた。