細い腕が、自分を抱きしめてくれている。 傷付けたのに、抱きしめてくれる。 ぼろぼろに傷付いて、でも壊れまいと、必死で地面を踏んでいる。 強いひとだと、思う。 弱虫で、けれど強い。 あのひとも、きっと。 たったひとり、罪を背負い続けたあのひとも。 弱いのは、自分ただひとり。 「未央子……ごめん……」 言うと、もっと強く抱きしめてくれる。 憎いはずの自分を。