「あたしが探してたのが“久保未樹”だって、どうして知ってたの?“久保”なんて珍しい名字でもないし、他に調べようも、」 畳み掛けるようにそう言いながら、未央子は一つの仮説に辿り着く。 「お母さんに、聞いた……?娘が“未央子”だって。“長坂未央子”だって」 その問いに、亮は小さく頷いた。 未央子の頭の中が、ぐるぐると渦巻くようだった。 話を整理しようと試みるが、到底不可能だ。