全身の血液が凍りついたように、寒気が襲う。 ペットボトルとアイスキャンディーを投げ出して、目の前の柵に飛びついた。 そして、反射的に下を見る。 崖のように切り立った白い岩肌と、その向こうに赤茶けた土と茂みが見える。 ずいぶんと長い階段を上ってきたのだから当然なのだが、地面がはるか彼方にあった。 そこに視線を流す。 探しているのではない。 無いことを確かめるだけだ。 息をするのも忘れて、そこに目を凝らした。