親愛なる母へ




二人の歳の差が、恋人同士に見せることを難しくさせたが、それでもただ微笑み合って歩くのが楽しく、幸せだった。

公園の前でバスを降り、芝生の上をのんびりと歩きながら、展望台を目指す。

公園にはたくさんの人が訪れており、家族連れやカップルが、日向ぼっこや散歩を楽しんでいた。

いくつか露店が出ており、ホットドックやアイスクリームを売っている。

欲しそうに見つめる彼女に、


「後で食べようね」


と言ってやると、にっこり笑って頷く。

穏やかな時間が、流れていた。