親愛なる母へ




亮は、微笑む。

しかしその表情がどこか悲しげに見えたのは、未央子の気のせいだろうか。


「本当に、会いに行くんだな」


ふいに、未央子は不安に襲われる。


「なんで、そんなこと聞くの……?」


これまで未央子と一緒に母親探しをしていた亮が、聞くまでもないのに、なぜ改めて問うのか。


「いや……。ただ、本当にそれが一番良いのか、俺にもわからないから」


亮らしくない、消極的な言葉に、未央子は戸惑いを隠せない。


「なんで……?良いに決まってるじゃない」


未央子は、すがるように亮を見る。