親愛なる母へ




未央子は確かめるために問う。


「母って、昔からそんな感じだったんですか?その……無責任、というか」


ここからが本題だ。

兵藤もそれに気付いたように、一度息をつく。

そして昔を懐かしむように、目を細めた。


「未樹とは、高校まで一緒だったの。その後は同窓会で会ったくらいだから、昔話しかできないけど」


未央子は覚悟を決めるように、ごくりと唾を飲み込んでから、口を開いた。


「母は、どんな人でしたか?」