「あれ、そこに居るの心愛ちゃんじゃない?」 古谷さんがこっちに気がついて 翔もこっちを見た わたしは我慢できなくて意味もなく逃げ出した 「心愛!?」 後ろから祐杞の声が聞こえた でもわたしは振り返らずにただ走り続けた 走ってきた場所は屋上 このモヤモヤが晴れるかなって思ったから 屋上に置いてあるベンチで丸くなった 翔が屋上に来てくれるんじゃないかな? って少し期待もした