「何がいい?梨乃ちゃん!」

たくさん並んでいるパンを前に創汰が梨乃に聞く。


「私メロンパン。創汰くんは?私が払うって言ったでしょ?」

梨乃は創汰に言う。
創汰は梨乃の持っているメロンパンを取り上げた。

「毎日お弁当作ってもらってるんだから、今日くらいは梨乃ちゃんにお礼したいな!こんなパン買うくらいでお礼なんて安っぽすぎるけどねっ…」


「でも、、、」



「心配しないで?ぼく最近少しだけどアルバイトはじめたんだ!だからそれくらいはあるの!」


「え、アルバイトなんて聞いてないよ?」



「うん!梨乃ちゃんに言ってなかったもん!」


そう言っている間に創汰は梨乃のメロンパンと自分のサンドイッチを買っていた。