飛鳥は話し始めた。 「中2の頃な? 転入生がきたんだよ。 俺のクラスに… でも俺は興味なかった。 でもなぁ… 彼女が教室に入ってきた瞬間、 恋に落ちたんだよ」 そこで一回、 話を区切った。 区切らないでよ… あたし、辛いじゃん… 「その子はなんかこう… オーラ?みたいなのがあったんだよ。 哀しいオーラ?みたいな? 俺も、ホラ。 離婚騒動んとき話したろ? 家が大変な状態で 学校でもめっちゃ暗かった。 なんとなく… 俺と同じくらいの 深い哀しみを… 背負ってるように見えたんだ」