―ジリリリリリ…


「っふぁあ…」



高校2年生の春。

あたしはもうすぐ17歳だ。

それはすなわち…


優哉と同じ年になるってコト。


実感…わかないよ。



「おは~」

「おはよ、夕菜。

 さっさとゴハン食べちゃいなさい」

「へいへい」


そう言いながら、何気なく

テレビを見る。



『…の、さいたま市に住む

 17歳の男性がひき逃げにあいました』